道徳教育推進教師研修3  

日時 … 平成30年2月9日(金)  14時30分~17時

場所 … 大阪市教育センター 講堂

演題 …「特別の教科 道徳」の実施に向けた道徳教育及び道徳の時間(道徳科)の充実について

講師 … 大阪教育大学名誉教授 藤永 芳純

「道徳科全面実施」に向けて

  研修前半の全体会では、まず、教育センター教育振興担当 庄司次席指導主事より、文部科学省からの伝達事項について講話、および、各学校から回答していただいた「道徳教育推進シート」の調査結果についての説明を行いました。

 その後、講師の藤永先生から、「道徳科全面実施 -授業と評価-」と題し、いよいよ小学校では来年度より(中学校では再来年度より)「特別の教科道徳」として実施される教科化に向けて必要な「教科書やノートの活用について」「年間指導計画の作成について」、「補助教材の使用に関する留意事項について」、そして「道徳科の評価について」などの内容で、ご講演いただきました。

 教科書やノートの活用については、国の検定を受けた教科書(別冊のノートも含む)であるということを意識して、原則使用するという確認がありました。

 また、年間指導計画の作成にあたっては、教科書の年間指導計画を基本としながら、学校毎の課題や特色に応じて独自性のあるものをつくることが大切であることを説明していただきました。なお、作成の際、補助教材を使用する場合(教材の入れ替え)の留意事項として、「差し替え教材が検定を受けた教材と同等の趣旨を満たしていること」が大前提とすることと、必ず校長の了解を得て使用することについてご教示いただきました。

 さらに、道徳科の評価については、評価の方向性の確認をしていただいた後、藤永先生の「試案」として、道徳科の学習状況や道徳性の成長の様子を、道徳性の要素と関連させて見取っていく「チェックシート」の紹介がありました。

  

 続いて、研修後半は校種別・区別に組んだ班で、班別分科会を行いました。班別分科会では、「各校における道徳教育推進シート」をもとに、各学校での取組の成果や課題についての情報交換を行いました。各分科会・各グループでは、活発な話し合いが行われ、各校における有効な取組や、困難となっていることについて交流し合うことができました。

 藤永先生にも各分科会場を回っていただき、各グループで疑問になっていることについて質問にお答えいただきました。

 

【主な受講者の声】

・今回の研修内容を踏まえ、2月に校内研修を開き、他の先生にも伝達する予定です。

・教科書付属の道徳ノートを使っていく必要があることがわかって勉強になりました。

・勉強になりました。来年度に向けて校内研修に活かしていきます。

・自分の教育実践に活かす。また、研修会等を行い、全教員のスキルアップにつなげる。

 

【校内研修用パワーポイントデータ及び疑問点への回答について】

 全体会で紹介いたしました「校内研修で使用できるパワーポイントデータ(読み原稿付)」を「SKIP」内の「連絡掲示板」および「書庫」にアップいたしました。次の場所よりダウンロードし、校内研修用や個人での研修用としてご活用ください。

 ( 書庫 → 教育委員会 → 教育センター → 教育振興担当 → 道徳教育研修用データ ) 

 

道徳教育推進教師研修2

日時 … 平成29年8月10日(木)  15時~17時

場所 … 大阪市教育センター 講堂及び研修室5

演題 …「『特別の教科 道徳』の実施に向けて」

     -教科化に向けて、今しておくべきこと-

講師 … 兵庫教育大学 准教授 淀澤 勝治

     大阪市教育センター 教育指導員 芝田 育朗

                     宮脇 賢治

「考える・わかる」道徳授業づくり

 

  小学校道徳教育推進教師研修2では、淀澤先生から、「特別の教科 道徳」の実施に向けて、全員が楽しく「考える・わかる」道徳授業づくりについてご講演いただきました。

 講演では、教科化実施に向けて、これまでの道徳授業の課題について触れられ、教師が何を学ばせたいのか、また、子どもが何を学んだのかが曖昧な授業が多いことの指摘がありました。その解決に向けては、子どもが楽しく「考える・わかる」ように工夫・配慮された道徳授業のデザインの必要性について説明がありました。

 そして子どもが「わかる」授業づくりには、道徳授業のユニバーサルデザイン化の意識をもつことが大切で、そのための3要件「授業の焦点化(シンプル)」「授業の視覚化(ビジュアル)」「授業での共有化(シェア)」について、具体的な授業を想定してお話しいただきました。

 教科化の授業づくりに限らず、現在行っている授業においても「ねらいを焦点化」し、こどもが考えることを通して「わかる」授業を意識していくことが大切であることを再確認する研修となりました。

 中学校道徳教育推進教師研修2では、芝田教育指導員・宮脇教育指導員が、資料「二通の手紙」をもとに、模擬授業を行いました。模擬授業を通して、資料分析のポイントやねらいにせまるための発問の重要性について、具体的に講義を行いました。

  子どもの考えを深める道徳学習を進めるためには、しっかりとした資料の読み込みが必要であり、資料分析をする中で「気づき1」を見出し、そこに揺さぶりをかけることでさらに深い「気づき2」にせまることができることを確認しました。

 

  【主な受講者の声】

・とても有意義な研修で、自分自身が豊かな心を持てるように勉強していきたいと強く思った。

・子どもたちの心を揺さぶることができるように、教養を増やしていきたいと思った。

・道徳につながる学級経営についての話もあり、自身の学級経営を振り返り、「もっとこうしたい」という気持ちが湧いた。

 

 

道徳教育推進教師研修1

日時 … 平成29年6月2日(金) 15時~17時

場所 … 大阪市教育センター 講堂

演題 …「『特別の教科 道徳』の実施に向けた道徳教育及び道徳の時間

   (道徳科)の充実」

講師 … 文部科学省初等中等教育局教育課程課 教科調査官

     国立教育政策研究所教育課程研究センター 

           教育課程調査官     浅見 哲也 

 

「特別の教科 道徳」の実施に向けた道徳教育の充実

  浅見調査官には、「特別の教科道徳」の実施に向けた道徳教育及び道徳の時間(道徳科)の充実に向けて、大きく4つの内容「道徳の教科化の背景」、「道徳の目標の理解」、「主体的・対話的で深い学び」「道徳科における評価」についてご講演いただきました。

 「道徳の教科化の背景」では、いじめ問題の対応、社会の変化への対応、これまでの道徳教育の課題とそれらを改善するために「特別の教科道徳」が誕生する経緯について説明いただきました。

 「道徳の目標の理解」では、道徳教育と道徳科の関係、現行の目標と新しい目標の比較、道徳教育・道徳科で育成をめざす道徳性と、学習指導要領の改訂で育成をめざす資質・能力の三つの柱(知識・技能、思考力・判断力・表現力等、学びに向かう力・人間性等)との関係について教示いただきました。

 また「主体的・対話的で深い学び」では、「考え、議論する道徳」と「主体的・対話的で深い学び」との関係を具体的に解説いただき、「道徳科における評価」については、「児童生徒がより多面的・多角的な見方へと発展しているか」「道徳的価値の理解を自分自身との関わりの中で深めているか」を重視して記述による評価を行うことの必要性について教示いただきました。

   

【受講者の声】

・道徳科の授業で大切なことがよくわかり、見通しが持てた。

・校内研修を企画し、平成30年度に向けて準備していきたいと思った。

・簡潔でわかりやすい話を聞け、これからのヒントをいただくことができた。