<平成26年度 特別支援教育 研修報告(後半)>

今年度後半(10月以降)に教育センターで開催された研修の中から、いくつかご紹介します。

 

【発達障がい専門講座(8)】

日時 平成26年10月21日(火曜日)午後3時~午後5時

場所 教育センター 講義室(5階)

内容 行動面の課題 幼児期~児童期前半

講師 関西国際大学 栢木 隆太郎 教授

 

 

【発達障がい専門講座(9)】

日時 平成26年10月28日(火曜日)午後3時~午後5時

場所 教育センター 研修室4(7階)

内容 行動面の課題 児童期後半~青年期

講師 関西国際大学 栢木 隆太郎 教授

 

研修のようす

 「発達障がいのある子どもの行動面の課題」をテーマとして、2回連続の講座を開催しました。

1回目は、幼児期から児童期前半の子どもを、2回目は児童期後半から青年期の子どもを対象に、

行動面の課題の捉え方や配慮・指導・支援のあり方についてワークショップを通じて理解を深めました。

発達段階により、行動上の課題は様々ですが、その行動がどのような機能によるものなのかを適切に

捉えることは、その後の指導等を考える上で非常に重要なものとなります。

 そこで、1回目の講座では、ワークショップの1つで『Motivation Assessment Scale』(MAS)

について取りあげ、課題となる行動がどのような機能(自己刺激機能/逃避機能/注目要求機能/

物や活動の要求機能)によるものなのかを数値化して考える方法を学びました。

 参加者の中には、その結果が、自身がかかわる子どものこれまでの捉え方と異なる場合もあり、

経験則や主観的な子ども理解に偏らず、客観的・多面的な子ども理解に努めることが適切な配慮・指導・

支援につながることを改めて確認できた講座でした。

 2回目は、児童期後半から青年期における行動面の課題をテーマに、発達障がいのある子どもが、

不登校や引きこもり、暴言暴力や非行等の二次的な問題につながりやすい背景について理解を深めました。

 そして、二次的な問題へつながらないようにするために、周囲の理解や啓発等を促す予防教育をはじめ、

関係機関との連携や専門機関の活用等が重要であることや様々な支援の方法(直接的・間接的対処法等)

やポイントについても具体的に学びました。

 

 

 

【発達障がい専門講座(15)最終回】

日時 平成27年2月19日(木曜日)午後3時~午後5時

場所 教育センター講義室(5階)

内容 研修のまとめ

研修のようす

 発達障がい専門講座は、発達障がいに関する行動面・学習面の指導、支援をはじめ、就労・キャリア教育等の

より専門的な知識・技能を学び、地域の特別支援教育を推進していく中心的役割を担う人材の育成を目的として、

「アセスメント」「指導」「社会参加と自立」の3領域14講座で構成されています。

 今回は、そのまとめとして、『特別支援教育推進のために地域のリーダーとしてどう取り組むか』を

テーマに受講者が作成したレポートをもとに、グループ協議等を行いました。

同一校園種を基本として構成されたグループで、今後の取組について明確化、具体化、共有化が図られました。

 参加者からは、

・専門性を高めることができる素晴らしい講師陣で、充実した内容の講座だった。今後は、校内外へ発信

 できるように研鑽を深めたい。

・これまでの知識を系統立てて学び直し、整理することができた有意義な研修であった。

 等のコメントが寄せられました。

 

 全講座への参加とレポート提出によって、本講座の修了となります。

 校務等により受講できなかった講座には、来年度参加することができます。

 応募資格等の詳細については、来年度の募集案内をお待ちください。

 

 

【発達障がい支援講座(1)】

日時 平成26年12月17日(水曜日)午後3時~午後5時

場所 教育センター 講堂(2階)

内容 特別支援教育の視点から「非行化」の背景を考える

   ー発達障がいとの関連と適切な支援についてー

講師 宇部フロンティア大学 小栗 正幸 臨床教授

研修のようす

 この研修では、「非行化」と発達障がいの関連性について理解を深めるとともに適切な支援のあり方

について、演習を交えて具体的な指導・対応例を学びました。

 例えば、不適切な発言(暴言)がある場合、教員は「反論」や「説諭」、「傾聴」、「受容」等で対応することが

多いですが、これらには、その発言を「意味ある言葉」として受け止めている可能性があり、うまく機能することが

ないのでは、との指摘がありました。

 「暴言」には深い意味や理由等が無く、その場の感情に影響された状態と捉えることが重要であり、発言を

無視することが効果的である等の対応例が示されました。

 参加者からは、

・現在の学校の状況にとても合う内容で、非常に分かりやすかった。

・具体的な内容でとてもわかりやすく、明日から活かせることがたくさんあった。

 等のコメントが寄せられました。

 

【発達障がい支援講座(2)】

日時 平成27年2月10日(火曜日)午後3時~午後5時

場所 教育センター 研修室5(8階)

内容 子どもの社会性を育むために

   ーソーシャルスキルとライフスキルの取組ー

講師 NPO法人ラヴィータ研究所 子ども発達相談センター

   リソース「和」 米田 和子 所長

研修のようす 

 社会性の発達に課題のある子どもが増えている現状を知るとともに、その有効な対応の一つであるソーシャル

スキル・ライフスキルの指導について学び、各発達段階のスキルと支援内容について理解を深めることができました。

 具体的には、幼児期・小学校低学年におけるスキル内容は、挨拶、基本的学習態勢、遊びへの参加等、

小学校高学年・中学生では、アサーション(自己、相手ともに大切にした自己表現)、仲間との協力・共感等、

高校生以上では、否定的に考えてしまうことへの修正、自分の長所に気づき、強みにすること、感情コントロール等が

挙げられました。

 また、教員や保護者の役割として、「適切な方法で助けを求めれば大人は答えてくれるという『信頼感』を育てること」や

「『感情』は受け止め、『行動』は修正する」ことなど、示唆に富んだ内容で貴重な学びがありました。

 参加者からは、

・実践につながる分かりやすい内容で、とても勉強になった。

・ソーシャルスキルがなぜ必要か等を理解できた。明日から取り組んでいきたい。

 等のコメントが寄せられました。